Premiere Proで動画の画面で一部分だけエフェクトを掛けたり、切り抜く方法が分からないという悩みは無いでしょうか?
今回はそんな方のために映像の一部分を選択するマスクについて解説しますので是非御覧ください。
(管理人はwindowsのPCを使用しておりますので、Macの方は「Ctrl」を「command」に置き換えて御覧ください)
この記事を見て分かること
- マスクについて
- マスクの掛け方
- マスクでできること
マスクについて
映像の一部を指定することによって、指定した部分にエフェクトや切り抜くことができます。
マスクが出来るようになると、映像の一部だけを合わせる合成映像を作ることができます。
マスクの掛け方
1.素材にエフェクトを掛ける
音声エフェクト以外のビデオエフェクトならば大体マスクを掛けることができます。
何でも大丈夫ですが、今回は例として、犬の部分以外をモノクロにして被写体を強調する動画を作ってみましょう。
エフェクトパネルで「モノクロ」と検索してイメージコントロールの「モノクロ」エフェクトを
対象クリップに適用します。
2.被写体のみをマスクで選択ツールを選ぶ
犬の部分だけマスクで選択します。
エフェクトパネルで「モノクロ」のエフェクトでマスクの選択範囲を作成します。
選択ツールの種類としていくつかありますが、今回は簡単な形状では無いのでペンツールを選択します。
左の図形から
・楕円形マスクの作成
円や楕円の範囲を作成することができます。円形の立ち絵素材などを作成するときに使います。
・4点の長方形マスクの作成
長方形や正方形の範囲を作成することができます。ワイプなどを切り抜く時に使います。
・ペンツール
複雑な画像や図形の範囲を作成することができます。今回はこれを使います。
3.ペンツールでマスク範囲を作成する
動画の始めに再生ヘッドを移動させて、ペンツールでマスク範囲を作成します。
一箇所ずつ頂点を打って図形を作成します。
各操作は下記画像で解説しますので作ってみましょう。
また、最初に打った点をもう一度クリックすることでマスクを閉じきることができます。
覚えておきましょう。
マスク作成の仕方
・左クリック
映像に点を打ちます。
・Alt+左クリック
2点間の選択した点を曲線にします。曲線にした後に現れたハンドルをドラッグすることで傾きを変えることができます。
・Ctrl+左クリック
選択した点を削除します。主にマスク範囲完成後に使用します。範囲作成中は使用できませんので注意しましょう!
※マスク作成中はプログラムモニターを拡大したほうがやりやすいです。
まずはShift+@でプログラムモニターを全画面にしましょう!
さらに画面表示倍率を変えることで拡大・縮小、拡大したらスクロールバーで画面移動できるので覚えておきましょう!
4.マスク範囲を反転させる
今のままだと被写体である犬がモノクロになってしまいます。
なのでマスク範囲を反転させましょう!
エフェクトコントロールパネルのモノクロの項目で「反転」にチェックボックスを入れます。
5.1フレームずつマスクキーフレームを打っていく
今のまま映像を再生すると切り抜いた範囲が被写体に追従していません。
なので、1フレームずつマスク範囲を修正していく必要があります。
この作業が時間が掛かりかなり地味な作業となりますがコツコツ頑張りましょう。
マスクパスのストップウオッチマークを押してキーフレームを打てるようにしたら、
1フレーム送る→マスクパスを修正→1フレーム送る→……を繰り返していきましょう。
やり方としてマウスホイールで1フレーム送り、マウスでマスクパスを修正する方法がオススメです!
また、Premiere Proには補助機能で被写体を追従してくれる機能があります。
エフェクトコントロールパネルのマスクパスの項目で「選択したマスクを順方向にトラック」という再生ボタンを押すと自動で被写体を追従してくれます。
ただし、完璧に追従してくれるパターンならそれで良いのですが、
逆に手間が増えるパターンがあります。
少し動画を再生してみて修正箇所が多そうなら、キーフレームを全て消して手動で作業しましょう!
マスクで出来ること
マスクした範囲にエフェクトを掛けることができる
一部分にエフェクトをかけることもできればアニメーションを掛けることができます。
基本なので覚えておきましょう!
マスクした範囲を切り抜くことができる
不透明度にマスクを掛けることでその部分だけ表示させることができます。
また、反転すればその部分以外を表示することができます。
さらにアニメーションを付けることで、文字が徐々に出る演出も作ることが可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
マスクの機能は基本機能ですが覚えておくと表現が広がります。
是非活用してみましょう!